Web制作ってどうやってお仕事を見つけるの?
今回はこんな疑問にお答えします。
昨今Web制作を始める方が増えてきていますが、学習したけど営業ってどうやるのかわからない、という方も多いかと思います。
また、営業方法の紹介はあっても、実際に経験してみた体験談は、コミュニティ内などクローズドの場では共有されていますが、あまり公開されていません。
そこで今回は、私が実際にWeb制作コーダーとして営業してみた体験談についてまとめました。
学習過程や、自宅保育しながら月収30万円のお仕事をしていた時のこともまとめていますので、こちらも参考になれれば幸いです!
はじめに
営業方法については東京フリーランスさんの記事を参考にすると、以下7つの方法があります。
- 友人からの紹介(インバウンド型)
- クラウドソーシングの活用(ハイブリッド型)
- プロダクト販売系サイトの活用(インバウンド型)
- エンドクライアントへの営業
- 営業パートナーと組む(ハイブリッド型)
- Web制作会社に営業(アウトバウンド型)
- ブログ×LP×SNS(インバウンド型)
私が経験したのはこの7つうち②クラウドソーシング(ランサーズ)、⑥Web制作会社に営業、⑦SNSに加えて、求人サイト(indeed、Wantedly、ママワークス)からの応募です。
営業の総数だと、約2年で2767社(営業代行2050社、自分で営業717社)に営業をしてきて、そのうち面談は33社ほど経験しました。
実際にお仕事をしたことがあるのは16社で、そのうち継続受注があったのは15社、安定的にお仕事をいただけているのが5社です。
今では独身の時に理学療法士としてフルで働いていた時の月収と同じくらい(多い時は倍)の収入を得ながら、子育てしつつ在宅ワークで、朝も急がなくてよくて、夕方も遅くても17時にはお迎えに行けて、休みたい時は休んで子供の遠足に行ったり体調不良に付き添ったりできる生活を送ることができています。
営業数と受注額についてはグラフにまとめましたのでもしご興味あれば見てみてください。
営業数、受注額の推移
ゼロイチ後に途中出産も挟みましたが、状況を理解していただくくださる制作会社様も多く、自宅保育しながら時間を作り、少しずつ受注も伸びていきました。フリーランスとして収入の見込みも立ち、育休終わりで理学療法士も退職して(R5.3月)、フリーランス生活が始まりました。
営業0になってしまった月もありますが、基本的には忙しくても1件でも営業する、ということを意識していたので、R5年1月は営業数14件ではありますが、繁忙期ということもあり返信が2件あり、そのうちの1社とは今でも継続的にお付き合いがあります。
コツコツと種を蒔く大切さ、制作会社様のタイミングを逃さない行動量の大切さをこのときに実感しました。
では早速それぞれの営業方法について紹介していきます。
クラウドソーシング(ランサーズ) 難易度:★★☆☆☆
収入の柱を増やすには良いけど単価は低め。コツコツ応募すればゼロイチ達成も可能。
私がランサーズで出品を始めたのはある程度実績ができてからですが、実績があるからといって始めは待っていてもお仕事は来なかったので、まずはコーダー案件に応募しました。
プロフィール、単価設定は他の方を参考に作成しました。
応募時に意識したことは即レスと丁寧な返答です。メールのやりとりをしていて、発注者の方はかなり警戒心を持っているように思ったので、募集内容に対して丁寧に答えるようにしました。
請負案件のかたわらコツコツと応募を続けて、8件目でHTMLの案件でゼロイチを達成しました。そこで繋がった会社様から継続でお仕事をいただいており、始めは小さめのHTML案件から、今ではWordPress案件へと案件も大きくなりました。
ランサーズでは丸っとサイト1つ制作(できれば安く)といった案件が多いので、デザインまで巻き取れると強いのかなという印象があります。自分でデザインができる方はもちろん、パートナーと組んで応募してみるもの良いと思います!
始めはどのように提案すればいいかわからないかもしれませんが、応募文をコピーして、その内容に答えていくような形(これは可能です、ここは打ち合わせしたいです、など)で、最後に自分の実績を紹介すると良いかと思います。
実績を積む、収入の柱を増やしたい、という時にオススメです。(手数料がかなり持っていかれます…契約金額の16.5%)
Web制作会社に営業 難易度:★★★★☆
単価は相応〜期待以上も狙える。諦めずにコツコツと。種を巻き続けること、巻いた種を育てることが大事。
こちらは制作会社様のサイトから直接連絡をする方法です。本来であればお客様からのお問い合わせのためのフォームなので、初めはかなり抵抗があると思います。また求人を出していないところにも送るので、基本的に迷惑がられています(多分…)。そういう意味で★4つです。
ただ、会社様によっては「協業のご依頼はこちらから」「営業メールはご遠慮ください」と明記のあるところもあるので、そのような時には指示に従えば、大きなトラブルになる、ということはないので大丈夫です。
個人的には送信作業よりも、リスト作成の方が大変だなと感じました。私は営業代行のりっきぃさんに営業代行もお願いしていたので、そこで共有していただいたリストをお借りして送信していました(依頼送信数より多めにくださるので)。
ランサーズだと、「パッケージを探す」から「リスト作成」と検索すると、リスト作成(+送信代行付きの出品もあり)の出品がたくさん検索に出てくるので、単価の合う方に外注するのもありかと思います。
特に子育てしながらだと、限られた時間をどう使うかはとても大事だと思うので、自分以外でもできる作業は時間を買って人に頼むのも1つの手です。
営業メールの作成に関しても、慣れてきたらどんどん時間が短縮していきます。せっかく何時間もかけて文章を考えたのに、フォームを見たら「営業お断り」だった、なんてことも、まず始めにフォームを見て営業お断りじゃないか確認してから作成する、という知恵が身についてきますw
制作会社様への営業に関しては、返信があった際、そのあと案件を待っているだけではもったいないです。案件が来なくて「ああ、だめだった」と思う必要もないです。制作会社様もいつも案件が溢れているわけではないので、いざ案件が溢れた時に思い出してもらう必要があります。
たくさんの方と面談をしている制作会社様なので、少しでもすぐに思い出してもらえるよう、定期的な連絡をとりましょう。年末年始のご挨拶も良いです。中には手紙を書いているフリーランスさんもいます(そんなことしてもらえたら印象に残ること間違い無しですよね )
あとは案件が来たら全力投球で納品し、次に繋げましょう。
制作会社様との面談はこれまで33社経験し、何を聞かれてどのような準備をしたかはnoteにまとめました。面談に不安がある方はぜひ見てみてください。
SNS 難易度:★☆☆☆☆
やっておいて損なし!特に今は活用するべき!
制作会社への営業をやっている方も多いですが、Xでも募集はちょこちょこ見かけます。営業に力を入れていた時は、Xで「コーダー募集」と検索していました。
また、名前に「コーダー」「デザイナー」と入れておくだけでも、繁忙期にDMが来ることもあります。
特に最近はWeb制作を始める方も多いので、制作会社様も「営業メールが増えた」と仰っていたのですが、制作会社営業だとライバルも増えています。
普段から活動している様子を発信したり、横のつながりを作っておいて損はないです!!1日5〜10分でできる1番手軽な営業だと思います。
求人サイト 難易度:★★★☆☆
媒体にとらわれず色々見てみると良し!毎日更新されるので、力を入れたいならこまめにチェック!
制作会社営業と違い、求人が出ているところに応募するので、かなり気持ち的には負担が減りますw
採用に至るまでは大変かもしれませんが、こちらも場数をこなせばなんとかなるかなと思うので★3つです。
indeedについて
毎日更新されています。「コーダー」を検索してもたくさんありすぎるので、私は「業務委託」で絞り込みしていました。検索ワードは「コーダー」「WordPress」「フロントエンド」などで検索していました。
人材派遣の会社様も多く求人を載せているので、制作会社様が直接出している求人はかなり貴重です!同じような会社の名前がいくつもみられる時は、人材派遣の会社様である可能性が高いです(気になる時は直接会社HPを見てみると良いです)。そのような案件に応募するとすぐに面談にはなるのですが、スキルや経験を聞かれるのみで、やはり案件の紹介は経験のある方が優先されてしまうので、案件化しずらい印象があります。
直接制作会社様が求人を出していた例を1つ紹介すると、私が応募した時は2、3日ですぐ消えてしまいました(その頃は毎日indeedの最新求人を追っていました)。
後から制作会社様に聞いた話では「indeedで求人を出したのは初めてで、あまりに応募が多くすぐに打ち切ってしまった」と仰っていました。レアなので見つけたら即応募しましょう。
Wantedlyについて
毎日更新されています。プロフィールを作成すれば、あとは気になる会社様にボタンクリックしたら返信を待つだけなので、気軽にできるなと思いました。ただ、正社員、契約社員の募集が多い印象だったので、私自身は他の媒体中心で動いていました。
ちなみに、直近3ヶ月何も更新していませんでしたが、5名訪問があったようです(プロフィールに訪問があった場合通知があります)。見ている方は見ているので、実績のある方は特にプロフィールを作り込んでおくだけでもありかと思います。
ママワークスについて
こちらは「コーダー」に絞ると毎日ではないですが更新されています。
応募する、というボタンを押せば応募完了なのです、が!企業からの自動返信に質問項目があり、そちらの回答をもって面談に進むので(おそらく回答がないと応募の意思がないと思われスルーされます)、応募ボタンを押した後も要チェックです。
自動返信の質問項目は概ねどの会社様も似た内容なので(経歴やスキル、費用感など)、私は質問ごとのテンプレートを準備していました。
検索時は分かりにくいのですが、サイドバーの「職種から探す」>「PG・SE・PM」から「コーディング」で絞り込みできます。
ママでなくても応募できるそうなのでぜひ見てみてください!
まとめ
営業を始めるとなかなか初めは返信もなかったりして、スキルが足りないんじゃないか、と不安になるかと思いますが、タイミングの要素が大きいので、日々アンテナ張る、色々種を巻く、繋がったところとのご縁は大切にする、案件を全力で納品する、というのを繰り返してみてください!